雰囲気ではなく、「選ばれる理由=認識」の土台を作る
ブランド設計
手順(標準OS) Meaningful Praxis
STRATEGIC BRANDING FRAMEWORK 2026
この記事のゴール
デザイン論ではなく “経営に実装できるブランド戦略”に変えること
・ブランディングの定義
「選ばれる理由」を再現可能にする意思決定の手順
- 問い合わせの質が上がる/成約率が上がる
- 価格比較のリングから降りる (比較軸が変わる)
- 紹介・口コミ・採用が強くなる(共感と信頼が積み上がる)
今日の核: インサイト=動機を起動する“新しい見方”
ビジネスを静かに蝕むもの
敵は競合ではなく、社内に潜む「分断」にある
● 分断の3つの症状
- 施策が増えるほど忙しいのに、成果の因果が見えない
- “強み”を並べるほど、言葉が薄まり刺さらない
- 比較され続け、値下げ圧だけが強くなる
ノウハウの前に、意思決定の順番(手順)を固定する。
施策は筋トレ、手順は骨格。骨格がないと、どこ鍛えても姿勢が崩れます。
物語の地図(標準OSの全体像)
標準OSは「やることリスト」ではなく、迷わないための地図
- 01 定義を揃える: ズレの根を断つ
- 02 共通認識を固める: 迷走をくいとめる
- 03 現状分析→機会・課題抽出: 勝てる前提を拾う
- 04 ブランド戦略の策定: 核を一枚に
- 05 KPI設定: 運用の言語に翻訳
- 06 インサイト設計(本丸): 刺さる言葉へ翻訳
ブランド定義
最初に“言葉の契約”を結ぶ。何を誰に何を目的にブランディングを行うのか定義します。
● まず固定する1行(設計式)
何を > 誰に > どんなやり方で > どう良くするか
対象/役割/提供価値を1行に凝縮したもの。迷った時に立ち戻る、変わらない指針(判断基準)となります。
共通認識の確立
チームを舞台にあげる。
▲ 失敗の典型:前提が揃う前に、施策だけが先に走る
ここで決めること
- 最優先の成果: 売上/単価/継続/紹介/採用など
- やらないこと: 捨てる戦い方 = 集中を生む
- 意思決定ルール: 最終決裁者/判断材料/期限
合意メモ (目的・優先順位・やらないこと)
現状分析 機会・課題抽出
闇雲をやめる。努力量ではなく、勝率を上げる。
● 外部環境の変化: 市場・規制・技術・人材・行動変容を考慮
3Cで“勝ち筋の条件”を特定
- Customer (顧客): 買う理由 / 迷う理由
- Competitor (競合): 比較軸 / 約束 / 辞める理由 / 弱点
- Company (自社): 提供の型 / 再現性 / 強みの根拠
実績・工程・保証・体制・お客様の声など、客観的なファクトで語る。
3) ブランド戦略 (核の設計)
ブランド・アイデンティティ: “一本の芯”をつくる
施策が増えてもブレないように、核を一枚にまとめる。
- 役割 (役): 誰をどう助けるか。顧客にとってのパートナーシップ定義
- 提供価値 (値): 機能ではなく得られる状態。Before/Afterの変化
- らしさ (人): 人格・語り口・姿勢。トーン&マナーの一貫性
- 根拠 (証): なぜ言えるか。実績/工程/体制/保証などの証拠
「営業・Web・採用・現場対応」 すべての判断基準となる。「社会」と「ブランド」が同じゴールを目指す。
4) KPI設計
感覚から運用へ。追うべきは“露出”だけではない。「選ばれ方」を測る指標へ。
推奨KPI (選ばれる理由の測定)
- 指名検索/想起: 広告なしで「思い出される」力
- 問い合わせ→成約率: 数よりも「質」の向上を追う
- 相見積率: 下がるほど指名化(比較されない)が進む
- 継続率・紹介率・再購入: 共感と信頼の蓄積指標
STP (市場の言語へ“翻訳”する)
STPは分類ではなく、言葉の精度を上げる装置
- S (Segmentation): 同じ課題・同じ迷い・同じ買い方の人を束ねる
- T (Targeting): 最も刺さる層を主戦場にして、メッセージを太くする
- P (Positioning): 選ばれるゾーンを定義し、比較軸を変える
インサイト定義 “動機のスイッチ”
生活者が気づいていない、動機に結びつく「新しい視点」。
● インサイトは“名言”ではなく、行動が変わる視点を洞察し、特定することです。
使える形に分解 (設計に落とす)
- Moment: 行動を起こす瞬間、場面はいつか
- Tension: なぜ迷う/ためらうのか
- Barrier: 動けない理由(不安/手間/失敗恐怖………)
インサイトを一文にする(言語化の型)
「本当は○○したい。」
「けれど△△が怖い/面倒だ/稟議が通らない/通用しない。」
「だから□□が欲しい。」
“新しい見方”の差し込み例
- 価格の問題 → 不安が消える設計の問題
- 品質の問題 → 根拠が見える問題
- 早さの問題 → 見通しが立つ問題
図星か? / 行動が変わるか? / 比較軸がズレるか?
インサイト一文 (汎用3案)
どの業種でも使える骨子
- CASE A 初回/失敗回避: 選択は“機能”より“根拠”で決まる
「本当は、失敗せずにちゃんと選びたい。けれど、違いが分からず不安で決めきれない。だから、判断材料(根拠)が先に揃っている提案が欲しい。」 - CASE B 比較疲れ/検討停滞: 迷いは“情報不足”ではなく“決め手不足”
「本当は、早く決めて前に進みたい。けれど、似た選択肢ばかりで決め手がない。だから、自分にとっての“決め方”が分かる整理と提案が欲しい。」 - CASE C 継続/信頼: 継続は“満足”より“安心の再現性”で決まる
「本当は、安心して長く任せたい。けれど、毎回品質や対応がブレるのが怖い。だから、プロセスが見えて約束が守られる仕組みが欲しい。」
最終アウトプット (手元に残す“設計図”)
■ブランド資産として管理する5つの要素
- 01 定義: ブランド戦略の方向ルールを定義
- 02 ターゲットとポジショニング設定: 訴求先と視点決め
- 03 ブランド・アイデンティティ: ブランド・エクイティ構築のドライバー
- 04 インサイトとマーケティング・コンセプト: 「新しい見方」の洞察とイメージを構築するメッセージ
- 05 KPIツリー: 運用指標(どこを測れば成功と言えるか)
次の一手(最短ルートで回す)
- 60分: インサイト仮説ワーク
フレームワークを埋めて言語化する - 1~2週間: 検証フェーズ
商談ログ/顧客ヒアリング/検索・問い合わせデータで答え合わせ - その後: マーケティング・コンセプトから展開
Web/営業/採用/現場へ一貫したメッセージを展開
(放置すると雑草が勝ち、選ばれない理由が増殖します)
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